～Penコラボネクタイができるまで～

＜コンセプト会議＞
780年続く博多織の技術で、至高のMade In Japanのネクタイを作る。

＜図案作成＞
図案（デザイン）と、製織（実際に織り上げる）するための設計図を作成する作業。幅1mmにも満たない糸一本さえも調整する、きわめて緻密な設計作業。

＜染色＞
今回の経糸（たていと）は、通常1色のところ、一番美しく発色する絶妙な組合せの6色を使用。
その微妙な違いを、染色職人は高い技術で染め分ける。

＜糸繰り＞
工房に届いた時点の糸は、かせ（一定の分量で束にしてある）の状態で納品される。きれいな織物をつくるためには、糸の張力を一定に保って巻きなおす必要があり、小さな木枠に巻きなおす大切な工程。

＜整経（せいけい）＞
糸繰りで小さな木枠に巻かれた約60本の絹糸を、織組織の設計図どおりに並べ、大きなドラムに巻きつけていく。
とても緻密で間違いの許されない工程。

＜巻取り＞
整経作業で大きなドラムに巻きつけた糸を、機にかけるための軸に巻き直す作業。

＜裁き＞
色の設計図通りに配置されているか最後の確認。今回の経糸は3,840本なので、これを一本一本数えて確認。

＜経継ぎ＞
機で織るために、経糸をセットする。先程数えた、髪の毛よりも細い3,840本の絹糸を一本ずつ順番に機にかけていく。
これで経糸の準備は完成。

＜製織＞
元々OKANOには、ネクタイを織るための織機はないため、着物や帯を織る機を独自に改造。世界に1台の機を作り上げた。
通常40cm幅の着物を織る織機で、50cm幅のネクタイ生地を織るのは相当高い技術力が必要。
職人が何度となくトライし、ようやく完成した。